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セルロースファイバー注入

5月の下旬、現場に行って見ると大きなトラックが来ていた。

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天井の断熱材としてセルロースファイバーを注入するのだ。

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天井にホースを突っ込み、均一に入るよう手で天井に貼られた紙を触りながら入れている。

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このゴミみたいのがセルロースファイバー。
セルロースファイバーとは古紙を再利用したものなので、紙を粉々にしたという感じがよくわかる。

これを天井に厚さ200ミリで入れる。
これと壁と床の羊毛断熱材のおかげで相当に断熱効果は高そうだ。
実際、7月中旬に入居したが、最初の頃は今日は何だか肌寒いなと長袖シャツを着て外出したら、外はかなり暑かったということが何度かあった。それくらい涼しいのだ。この断熱材が真夏の日差しがキンキンに熱したガルバリウム合板の熱を見事に遮ってくれている感じがよくわかる。

冬は逆に暖かいだろう。
太陽の角度から算出された屋根の庇が夏の日差しが室内に入るのを防ぎ、冬は逆に部屋の奥まで呼び込む。1年掛けて建てた家なので冬の太陽が部屋の奥に入っているのは確認済みだ。これによって太陽の力でより暖かくなるはずだ。

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そして、ようやく階段ができた。
これではしごを使って2階を見に登らなくて済むようになった。

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そして謎のくりぬき。
これが何かはまたのちほど。。。

# by nekoana1996 | 2009-08-28 20:12 | 家造り  

壁塗り、そして挫折

リビングとキッチンなどいくつかの部屋は漆喰を塗ることになっている。
その漆喰塗りは費用節約のため自分たちでやることにした。
自分たちの技量や手間を考えるとできるのは、天井や高いところは無理そうなので、壁部分のみとし、やる範囲はリビングとキッチンのみとした。
事前の打ち合わせでは下地塗に2日、乾いたら漆喰塗を2日程度でできるという。ちょうど5月の連休をその作業に当てることにした。

そういう話だったので、この連休で漆喰塗の仕上げまでやるつもりで現場に行ったのだが、見るとまだ材料の木材が大量に壁に立て掛けてある。この状態で漆喰塗の仕上げをしても大丈夫のだろうか。不思議に思い、聞くと、どうやら下地塗が2段階あり、下地塗の最初の段階が2日、次の段階が2日という話で、この5月の連休にやるのは下地塗だけという話だったらしい。

なるべく言った言わないの食い違いが起こらないよう連絡事項はなるべくメールを使って記録に残るようにしていた。しかし、口頭での打ち合わせについては特に何の対応も取らなかった。議事録まで取るのは仕事みたいであまり気乗りしなかったのだ。これ以外にも話の食い違いがいくつかあり、結果的にはやはり議事録を作った方が良かったと思う。

作業初日で、これとは別に仕上げの時間を作らないとならないことがわかったわけだが、5月の週末は取材に行かないといけなかったりで忙しく、あまり作業の時間が取れない。かといって、壁塗りをしないと家の完成も遅れてしまうわけで、これは困った。
困ったと思いながら作業のやり方を教えてもらいながら進める。

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まずは養生。床にビニールを敷き詰めていく。

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まずは壁のパネルの継ぎ目を埋めるのだ。

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パテを

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水で溶き、

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ヘラで

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塗り込んでいく。

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その上にこういう網状のテープを貼って、最初の2日が終了。

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その後の2日間で下地塗。
これがなかなか難しい。
キッチン部分を塗り終えたあたりでようやく作業に慣れてきたのだが、ここで終了することにした。

仕上げの漆喰塗のための時間を作らないことが判明したわけだが、下地塗をリビングまで広げてしまうと、さらに仕上げ作業の時間が必要になってしまうわけで、その時間はちょっと取れそうもない。

自分たちで塗った下地部分だけは、さすがに責任を持って仕上げなければならないと思うので、後日、時間を作ってやることにした。

後日、打ち合わせのときに、左官屋さんが我々のやった下地部分も仕上げをやってくれるという話になっていることが判明した。うーん、それならそれでいいか、とやってもらうことにした。

実に尻すぼみなことになってしまったが、しかし、仕上がった壁の美しさを見たときに、それで良かったのだと確信したのだった。

# by nekoana1996 | 2009-08-23 17:59 | 家造り  

酋長からの贈り物

5月の始め、リビングの棚が取り付けられた。
当初、本棚として考えていたが、ここに本をずらっと並べるのもちょっと違和感がありそうだし、ツレが当初からあまりいい顔をしていなかったこともあって、棚の間隔を広げて、飾り用の棚に変更してもらうことにした。本棚は寝室の空いている壁に新たに取り付けてもらうことにした。これとオフィスの本棚でいまある本は収まりそうだ。
(7月上旬から入居しているが、結局、この棚には美術書とか建築関係とか見た目がかっこいいものに限定して本を置いている)

その棚にこんなものが置いてあった。

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聞くと、酋長が仕事の合間に彫っていたものだという。
酋長とは伐採から壁の塗装、断熱材の充填などこの家の建築中にいろいろやってくれていた人だ。

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ひっくり返すと「酋」のサインが彫り込んである。

この人、もともとは画家だったのだそうだ。
いろいろあって、いまのような仕事をしている。
しかも、無所有を信念とし、車の中で寝泊まりしているという。
死ぬときには何も持たないで逝くのが理想だとか。
本名は知らない。みんなが酋長と呼ぶので、この人にとってはそれで充分なのかもしれない。

こういう人に関わってもらったことは、この家にとってひとつの誇りだと思っている。
このキツネ(だよね)も大切に飾っておくことにしよう。

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お茶のペットボトルのおまけについていた緑パンダを仲間に加えてやった。

# by nekoana1996 | 2009-08-08 16:40 | 家造り  

照明探しの旅

照明器具を決めるにあたって、とりあえず近所のホームセンターに見に行ったりしたが、どこも展示量が多くなく、ピンとするものも少ない。照明器具のメーカーで割引になるのはコイズミ、オーデリック、遠藤照明の3社だということだったので、東京に行く用事があったときにショールームに寄って見た。
オーデリックは高井戸とだいぶ離れたところにあるので、まずは南青山の遠藤照明と秋葉原のコイズミに行った。

遠藤照明の照明はなかなか面白いものがあった。しかし、それ以上に我々の目を惹いたのはイスだった。デザイナーズチェアもいくつかあったが、特に名もないオーソドックスなデザインの使いやすそうで、値段も手頃なイスが多く展示されていた。布地が何種類も用意されていて、それとイスを組み合わせて注文時に張ってもらえるようになっている。
ショールームの社員の人に話を聞いたが、声を掛けた相手が悪かった。質問にはもちろん答えてくれるが、それ以上にしたい話を延々と続けている。別にそういう話が聞きたいわけじゃないんだけどと、だんだん辟易としてきた。少しゆっくりみたいので、とその人から離れて展示を見ていると、後ろからついてきて、やはりそのイスはどうだこうだといろいろと話しをしてくる。
結局、カタログも貰わず逃げるようにしてショールームをあとにした。
照明はほとんど見る暇がなかったが、イスは良さそうだという結論になり、遠藤照明はイスだけを頼むことにした。帰ってからウェブ上のカタログを覚えていた形と型番で検索し、建築士さんを通して発注した。

秋葉原のコイズミはショールームにずいぶんと力を入れていた。入館すると、照明器具の品番と使う部屋を記入できる用紙を渡され、気に入った照明があったら、そこに書き入れることができるようになっている。
社員も皆、きびきびとしているし態度もいい。
最後に書き込んだ用紙を渡すと、選んだ器具を写真入りでプリントアウトして手渡してくれる。閉館ぎりぎりに入館し、足早に見て、見終わったのは閉館時間を過ぎたあとにもかかわらず、イヤな顔ひとつせずプリントアウトしてくれた。そんな好印象もあって、照明は基本的にコイズミで選ぶことにした。
しかし、そうは言っても部屋によっては、いまひとつしっくりくるデザインのないものもあって、また別の用事で東京に行くときに、オーデリックも見てみることになった。

オーデリックのショールームでは、その室内に置かれている飲み物の自動販売機で1杯無料で使えるカードを1人1枚貰った。リビングの照明などいくつかはここのものにすることにした。
カタログを送ってくれるかと聞いたところ、送ってくれるということだったので、その場で渡された宅配便の伝票に自宅の住所を書いて渡したが、結局、カタログは送られてこなかった。あの伝票はどこに言ってしまったのだろうか。今はどのメーカーもウェブ上のカタログがあるので、それで選んだが。

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写真は照明とは関係ないが、夏に軽井沢のアンティークショップで買ったステンドグラス。
値段がそんなに高いものではなかったので、そんなに古いものではないのだろうと思っていたが、付いていたタグには1930年代と書かれていた。

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寝室の壁に付けられるようにしてもらってあり、その枠も取り付けられた。

# by nekoana1996 | 2009-06-21 17:14 | 家具  

家造り、最終章へ

3月下旬、同時に建てていた他の家の建築作業が終わり、あとはこちらの家の作業を専念してもらえることになった。契約書での完成日は3月末で、実際にはそこまではかかることはなく、2月末くらいにはできるだろうという話だった。

2月末どころか3月末も無理そうとなったのが今年の初めで、1ヶ月ほど延びると聞いた。そのときは5月の連休が引っ越しかなと思っていたが、いつしかそれも難しいということになり、そのころには、いつできるのかはっきり言ってもくれなくなった。
結局のところ、この記事を書いている現在では6月末を目指して作業をしていると言ってもらっている。実際の作業の状況を見ていると、6月末は無理ではなさそうな感じで、今度こそ本当に完成するのではないかと思う。

本業では請負でソフトウェア開発をしたり、原稿書きをしたりしている。弱小個人事業主が顧客から信用されるには、必要充分な機能と品質のものを、決められた納期までに納品することが絶対に必要だと思っている。この両者のどちらかが欠けてもダメで、軽井沢の不動産屋はよく「スローライフ」という言葉を使うが、納期までにきちんとしたものを納めるために、スローライフとは対極の日々を送っている。

そういう生活をしている人間の目から見ると、この家を造っている連中の仕事のやり方はどうなってるんだと思う。しかし、早くしてくれと催促することはしなかった。
雑な仕事をしてほしくなかったからというのが、1つ目の理由。今後、長く住むことになるわけで、数ヶ月程度の遅れなどはたいした違いはないし、むしろその数ヶ月を早めるために雑に仕上げられた箇所を毎日、後悔しながら眺めるよりはずっといいと思う。
もう1つの理由は、急がせることで、ケガ人を出させるようなことをしたくなかったということもある。刃物がごろごろしている肉体労働の現場だ。安全に作業をしてほしい。

ただ、納期がずるずると延びるのは問題だ。最初から「3ヶ月延びます」とは言いづらかったのかもしれないが、かえって先にそう言ってくれた方が、覚悟ができて良かったかもしれない。
でも、そうやっていらいらする毎日を送るのももうすぐ(のはず)だ。

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玄関ドアに焦げ茶の塗装が塗られ、かなり締まった感じになった。
窓にはペアガラスが取り付けられている。この窓にはさらにもうひと工夫がなされるのだが、それはまたのお楽しみに。

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窓枠も1つずつを手作業で木を削って、取り付けられる。
こういう丁寧な仕事を見ると、少しくらい完成日が延びてもいいか、という気になるのだ。

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浄水槽も取り付けられていた。

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(おまけ)大工さんのお茶セット。
いつも何の差し入れもしませんで。。。

# by nekoana1996 | 2009-06-18 21:27 | 家造り